ジャガー・ルクルトの新グローバルアンバサダーにレニー・クラヴィッツが就任
唯一無二のスタイルとクリエイティビティの精神を共有したパートナーシップが実現
スイスのル・サンティエに拠点を置く1833年創業の高級時計マニュファクチュール〈ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)〉は、世界的なミュージシャンであるレニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)を新グローバルアンバサダーに任命した。
ロックミュージシャンであり、シンガー/ソングライター/マルチプレイヤー/俳優/デザイナー/写真家と多彩な顔を持つレニー・クラヴィッツは、どの分野においても異彩を放つ、現代の万能型教養人の典型的な存在だ。彼はそのキャリアの初期から個性的な才能を発揮し、挑戦的な姿勢で常に独自の道を歩み、確固たる美意識を保持している。レニーは自身のアティテュードについて、「クリエーターにとって最も重要なことは、自らの声を見つけ、何を表現するのかを知り、自らのビジョンに忠実であること、そして常に新しい考え方にオープンであること」と表現した。
レニー・クラヴィッツのクリエイティブな哲学と〈ジャガー・ルクルト〉の哲学は非常に類似しており、同メゾンとの関係はごく自然なものであった。父親の所有していたクロノグラフに魅了され、子供の頃から時計ファンであった彼は、〈ジャガー・ルクルト〉の印象を「私はジャガー・ルクルトに大変魅力を感じています。非常にハイレベルのクラフツマンシップやデザイン、機能を組み合わせて時計に組み込む方法には、非常に共感を覚えます」と述べている。
今回のパートナーシップについて、〈ジャガー・ルクルト〉のCEOであるカトリーヌ・レニエ(Catherine Rénier)は以下のような声明を発表。「ジャンルを超越した能力を持つレニー・クラヴィッツは、その芸術性や創意工夫でジャガー・ルクルトの価値やスタイルを体現しています。彼をメゾンのアンバサダーに迎えることができて大変光栄です」
レニー・クラヴィッツのお気に入りの時計のひとつが、同メゾンの誇る名作 レベルソ(Reverso)だ。2023年3月の「第95回アカデミー賞」でパフォーマンスを行った際、彼はブラックシルクのジャンプスーツにジュエリーをレイヤードしたスタイルに、レベルソを合わせるというコーディネートを披露。持って生まれたセンスで、昨年「CFDA(Council of Fashion Designers of America/アメリカファッション協議会)」によるファッションアイコン賞を受賞したレニーにとって、一目でそれとわかるアイコニックなデザインのレベルソは、理想的な時計と言えるだろう。1970年代のボヘミアンの要素とロックスターのクラシックなスタイル、そして現代的なファッションを融合させた彼の屈託のないエレガンスが、その大胆な着こなしさえも気取らないタイムレスなスタイルへと見事に昇華している。
彼は腕時計を選ぶ際の基準を「機能はもとより、どのように見えるか、手首にどのようにフィットするかといったスタイルが非常に重要です。時計としっかり繋がることが必要なのです」と語る。さらに、〈ジャガー・ルクルト〉の時計については「私と一体となって常にそばにいるように感じます。そしてそのスタイルは真にタイムレスです。時計を本当に自分のものにすることができます。気分を変えるために雰囲気を変えると、時計も常に合わせてくれます。まるで時計が自分とひとつになるかのようです」と付け加えた。
レニー・クラヴィッツはグローバルアンバサダー就任後の初仕事として、同じく〈ジャガー・ルクルト〉のアンバサダーを務める女優 アニャ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor-Joy)と共に、今年5月にローンチとなる新キャンペーンの撮影を終えたばかり。彼はこのキャンペーンを皮切りに、さまざまなプロジェクトに携わっていく予定だ。
また、今回の発表に際し、レニー・クラヴィッツへのスペシャルインタビューが公開。彼の創作哲学と時計への想いが語られる以下のインタビューをチェックし、今後の活動にも期待してほしい。さらなる詳細については、〈ジャガー・ルクルト〉の公式サイトでご確認を。
(創作の)インスピレーションはどこから得ていますか?
インスピレーションは、人生のあらゆる面から生まれます。生きていくことで、私の創造性が育み続けられるのです。
あなたの創造性をかき立てるものは何ですか? それは普段から自然に出てくるものなのでしょうか、それとも努力しなければならないことなのでしょうか?
私の創造性は、いつも自然に出てきます。むしろそうしたことを意識的に判断することからは、できるだけ遠ざかりたいと思っています。そうした感覚が流れるようにしたいんです。だからほとんどの時間を音楽や作品のことを考えながら過ごしています。
通常、曲作りにはどれくらい時間をかけますか? 曲が作れなくなってしまうようなスランプに陥ったことはありませんでしたか?
5分で仕上がることもあれば、5週間かかることもあります。どんな作品になるかは、まったくわかりません。ファーストアルバムを作っているとき、レコーディングの最中に一度スランプに陥ってしまったと思ったのですが、違いました。それは後で気づいたことですが、自分がこれから与えられるものを聴くことができるよう、静かにしていなければならない、動きを止めなければならない時に過ぎなかったんです。時には、じっと静かにしていることも必要です。
師匠と仰ぐ方はいらっしゃいますか?
はい。祖父のアルバート・ローカー(Albert Roker)は私の師匠であり、今でも私の心の中にいます。
誰かの指導をされたことはありますか?
ええ、私が住んでいるバハマで、若いミュージシャン、とくに子供たちを指導しているのですが、こうした場に行くのは、本当に面白いし、満足感がありますね。
あなたは、さまざまな年代、あらゆるファッション分野を通して、常にトップを走り続けています。お気に入りの分野は何ですか?
私のお気に入りは、まだ起きていないことです。
これまで制作してきた素晴らしいアートの中で、あなたが最も誇りに思うものは何でしょう? 曲や映画などのクリエイティブなプロジェクトで、最も誇りに思っているものはありますか?
私は物事に優劣をつけるタイプの人間ではないので、何が優れているとか、すべてそうであるべきとか、そういうことは考えませんが、特別なタイミングというものがあるのは確かです。ミュージシャンとして、ファーストアルバムの制作はいつも、本当に特別なことです。ファーストアルバム『Let Love Rule』は、すべて自分が手掛けた1枚で、私の想いが詰まっています。
ご自分のレパートリーの中で、お気に入りの曲はありますか?
自分が作った曲で自分が好きな曲ですか?難しいなぁ。『Thinking of You』はそのひとつですね。亡くなった母を想って作った曲ですから。私にとって、とても大切な曲のひとつです。
本当に大変だと思うこと、苦労していることはありますか?
我慢をするという忍耐力を鍛えなければなりませんね。ペースを落として、じっと待つというか。私は一度にたくさんのことをするのが好きなので、何かが止まってしまうのが嫌なのですが、現実はそういうわけにもいきません。なので、忍耐強くなること、待つこと、そしてその忍耐の中で自分を見失わないことを学ぶことに絶えず取り組んでいます。
ステージに上がる前にやる儀式のようなものはありますか?
とくにないですね。ただ自分自身を感じること、準備ができたと感じることだけです。準備が整ったと感じられるのは、バンドのリハーサルが終わったとき、最高のものを作るためにできることはすべてやったと確信したときです。だから、普段は出番前のひとときはとても心静かなんです。そして、トンネルを抜けてステージに上がり、やるだけです。
ご自分のことをどう紹介されますか?
アーティスト。
あなたはすでにミュージシャン、シンガー、俳優、デザイナー、フォトグラファーとして、多大な成功を収めていらっしゃいます。世の中の人がまだ知らない隠れた才能は何かありますか?
絵を描こうと思っているんですよ。それが次の私の創作活動ですね。それとサーフィン。
今年一年で、最も楽しみにしていることは何でしょう? 新しいアルバム、または新たなツアーですか?
もちろんです。ツアーに出るのは数年ぶりですからね。この3年間にレコーディングした新曲をリリースし、ツアーに出てステージに立ち、生活の中で音楽を表現できることを楽しみにしています。
次の世代に伝えたい大切な価値観は何ですか?
愛ですね。愛を、そしてもっと愛を。
あなたはウォッチコレクターでもあります。いつから時計に情熱を燃やすようになったのですか?
自分でも気づかないうちに始まっていたと思います。きっかけと言えば、子供の頃、父が70年代のクールな時計を何本か持っていて、それを見たり、持ったり、遊んだりするのが好きだったことでしょうか。父は私が時計を触るのを禁じていましたが、よく持ち出して、ストップとスタートのボタンを押したりして遊んでいました。
時計づくりと音楽は深いつながりがあります。それは、針がチクタクと進む音、ミニッツ リピーターのチャイム、計時とリズムの概念全体からも見て取れます。時計製造の中で一番興味があることは何でしょうか?
精度とクラフツマンシップですね。
時計で最も重要視していることは何ですか?
当然、機能です。でも、スタイルや見た目、手首へのフィット感など、自分と本当に繋がり合っているか、一体感が大切です。
レベルソはどのように着用されますか? どのような場面で反転させますか?
あえて説明するなら、ごく自然体で着用しているということです。いつも私に寄り添っていてくれるように感じています。それが、この時計の素晴らしさのひとつで、私にとてもよく馴染んでいるんです。変えたいときにはいつでも反転させます。それもこの時計の魅力のひとつです。気分が変わり、雰囲気も変わるので、反転させるたびに全く新しいことが起こります。
どんな機会にこの時計を着用されますか?
普段、街中にいるときですね。島にいるときは、時間のことさえ考えないことが多いのですが、都会に出て、仕事をしたり、あちこち歩き回ったり、やるべきことがあるときは必ず着用していますね。
最後の質問です。あなたにとって、ジャガー・ルクルトとは?
最高の形でクラフツマンシップ、デザイン、機能を体現しているウォッチメーカー。